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胎児に障害が見つかったとき

ダウン症は家族を苦しめる

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ダウン症の特性


早ければ青年期にも始まる退行

以下のグレーの文章は他のページと重複している文章なので、すでに他のページで読んでいる人は読み飛ばしてください。

以下のダウン症とは完全型と転座型だけを指し、モザイク型は含みません。また、以下の記述は症状や性質がダウン症と似た他の障害にも該当します。しかし、発生頻度が高い主な障害の中ではダウン症だけが該当します。

→ 完全型・転座型ダウン症
→ モザイク型ダウン症

通常の人は病気や怪我を除き、老年期を迎えるまでは既存の能力(身体的能力や知的能力)が急速に退行することはありません。もちろん、通常の人でも体力や瞬発力、記憶力などは徐々に退行します。しかし、それは極めて緩やかな退行です。急速に退行するわけではありません。

しかし、ダウン症は早ければ青年期、遅くても中年期には既存の能力が急速に退行することが多いので、注意する必要があります。少年期にできたことが青年期にはできなくなる(青年期にできたことが中年期にはできなくなる)ことが多いのです。

たとえば、少年期に家族と言葉でコミュニケーションできても青年期にはできなくなることや少年期に簡単な読み書きできても青年期にはできなくなること、青年期にひとりで外出できても中年期にはできなくなることがあるのです。また、少年期にひとりでトイレに行けても青年期や中年期には行けなくなり、衣類やトイレを大便で汚すこともあるのです。

そのため、少年期にできることは青年期にもできる(青年期にできることは中年期にもできる)という常識はダウン症には通用しないので、注意する必要があります。また、退行は暴力の原因になることもあるので、注意する必要があります。

→ 家族に暴力を振るうこともある