産んでいいドットコム 〜 出生前診断

胎児に障害が見つかったとき

ダウン症の家族の苦しみ

 > 

兄弟と親戚の苦しみ


就職での不利益

以下のグレーの文章は他のページと重複している文章なので、すでに他のページで読んでいる人は読み飛ばしてください。

以下のダウン症とは完全型と転座型だけを指し、モザイク型は含みません。また、以下の記述は症状や性質がダウン症と似た他の障害にも該当します。しかし、発生頻度が高い主な障害の中ではダウン症だけが該当します。

→ 完全型・転座型ダウン症
→ モザイク型ダウン症

ダウン症が生まれると兄弟や親戚が就職で不利益を受ける可能性が高くなります。もちろん、全く就職できなくなるという意味ではありません。しかし、希望する企業に就職できなくなる可能性が確実に高くなるのです。ダウン症の兄弟や親戚がいなければ受けなくて済んだ不利益です。

社員を採用するときにその人の生い立ちや家族構成、親戚構成などを調査する企業がいまだにあります。特に老舗企業や大企業、一流企業ほどその傾向が強くなります。また、その人を採用するかどうかを迷う微妙な局面もあるでしょう。

そのとき、通常ならば採用したかも知れない局面でもダウン症の兄弟や親戚がいることが微妙に影響し、採用を断ることもあるのです。

しかし、ダウン症の兄弟や親戚がいるからという理由で採用を断わっても企業がそれを口に出すことはほとんどないでしょう。他の無難な建前上の理由を告げるはずです。

そのため、兄弟や親戚はダウン症の兄弟や親戚がいるから採用を断わられたことに自分でも気付かないのです。また、ダウン症の兄弟や親戚がいるので、次の就職でも不利益を受けることになるのです。

また、ダウン症が生まれると通常の兄弟や親戚だけではなく、身体障害や被差別属性がある兄弟や親戚も就職で不利益を受けることになるので、注意する必要があります。というのは、ダウン症の兄弟や親戚がいることによる不利益は身体障害者や被差別者にも容赦なく襲いかかるからです。

→ 身体障害がある家族も苦しむ
→ 被差別属性がある家族も苦しむ