産んでいいドットコム 〜 出生前診断

胎児に障害が見つかったとき

出生前診断の是非

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ダウン症の親による反対


親が反対する本当の理由2

以下のグレーの文章は他のページと重複している文章なので、すでに他のページで読んでいる人は読み飛ばしてください。

以下のダウン症とは完全型と転座型だけを指し、モザイク型は含みません。また、以下の記述は症状や性質がダウン症と似た他の障害にも該当します。しかし、発生頻度が高い主な障害の中ではダウン症だけが該当します。

→ 完全型・転座型ダウン症
→ モザイク型ダウン症

以下の記述は一般論なので、必ずしも全てのダウン症の親が出生前診断に反対しているわけではないことを予めご了承ください。

ダウン症の親が出生前診断に反対するもうひとつの理由は仲間を増やしたいという本能的な思いがあるからです。というのは、人は仲間が多いほど安心できるからです。たとえば、癌を患った人は癌仲間が多いほど安心できるのです。癌仲間がひとりもいなくなれば心細く感じることでしょう。

出生前診断でダウン症を中絶した人はダウン症の親仲間には加わりません。しかし、出生前診断を妨害してでもダウン症を産ませればダウン症の親仲間に加わるので、仲間がひとり増えるのです。仲間を増やしたいので、他の人にもダウン症を産んでもらいたいという本能的な思いがあるのです。

しかし、ダウン症をひとり産んでもらえばダウン症の親仲間に加わるので、ダウン症をふたり以上は産んでもらう必要はないのです。

そのため、ダウン症の親仲間(すでにダウン症をひとり産んでいる人)が出生前診断を受けることは容認するのです。しかし、それ以外の人(まだダウン症をひとりも産んでいない人)が出生前診断を受けることには反対するのです。というのは、ダウン症の親仲間がひとり増えるかどうかの瀬戸際だからです。