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産んでいいドットコム 〜 出生前診断

胎児に障害が見つかったとき

出生前診断の是非

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ダウン症の親による反対


人は自分が受けられなかった恩恵に憤慨する

以下のグレーの文章は他のページと重複している文章なので、すでに他のページで読んでいる人は読み飛ばしてください。

以下のダウン症とは完全型と転座型だけを指し、モザイク型は含みません。また、以下の記述は症状や性質がダウン症と似た他の障害にも該当します。しかし、発生頻度が高い主な障害の中ではダウン症だけが該当します。

→ 完全型・転座型ダウン症
→ モザイク型ダウン症

以下の記述は一般論なので、必ずしも全てのダウン症の親が出生前診断に反対しているわけではないことを予めご了承ください。

人は自分が受けられなかった恩恵を他の人が受けることに本能的に憤慨します。たとえば、自分が100万円で購入した自動車がその直後に50万円に値下げされれば誰でも憤慨するでしょう。よほど人格者でもない限り、不公平だと怒りの声を上げたくなるのではないでしょうか。

過去に実際にあった事例として1999年に当時のiMac(パソコン)が17万8000円から12万8000円に突然5万円も値下げされました。そのとき、その直前にiMacを購入した人は憤慨しました。アップル社や販売店に苦情を入れた人も多かったのです(当時のiMacはアップル社が定めた全国一律価格でした)。

値下げ直前にiMacを購入した人は他の人が値下げでiMacを安く購入できることを歓迎してあげる精神的な余裕はないのです。逆に値下げに憤慨するのです。というのは、自分が値下げの恩恵を受けられないままiMacを高く購入させられたからです。

ダウン症の親の大半は出生前診断を受ける機会を与えてもらえないままダウン症が生まれた人なのです。ダウン症を産みたくて産んだわけではないのです。出生前診断を受けていればダウン症を産まなくて済んだことを恨めしく思っているのです。

ダウン症の親は他の人が出生前診断でダウン症を産まなくて済み、苦しまなくて済むことを歓迎してあげる精神的な余裕はないのです。逆に出生前診断に憤慨するのです。というのは、自分が出生前診断の恩恵を受けられないままダウン症が生まれて苦しんでいるからです。

→ 親も被害者