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産んでいいドットコム 〜 出生前診断

胎児に障害が見つかったとき

出生前診断の是非

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その他


受けるメリットは大きい

以下のグレーの文章は他のページと重複している文章なので、すでに他のページで読んでいる人は読み飛ばしてください。

以下のダウン症とは完全型と転座型だけを指し、モザイク型は含みません。また、以下の記述は症状や性質がダウン症と似た他の障害にも該当します。しかし、発生頻度が高い主な障害の中ではダウン症だけが該当します。

→ 完全型・転座型ダウン症
→ モザイク型ダウン症

ダウン症以外にも家族を苦しめる障害はあります。中にはダウン症と同じくらい家族を苦しめる障害もあります。しかし、その大半は出生前診断では判らない障害です。

そのため、一部の障害しか判らないのだから出生前診断を受けても意味がないと言う人がいます。しかし、それは間違いです。ダウン症だけでも判れば大きなメリットがあるのです。特に高齢出産の妊婦ほどメリットが大きくなるのです。

【図1】が若い妊婦と高齢出産の妊婦の障害児リスクのイメージ図です。

【図1】障害児リスク(イメージ図)


【図1】は大雑把なイメージ図です。実際の数値は妊婦の年齢ごとに異なります。極めて若い妊婦と極めて高齢出産の妊婦の比較ではダウン症のリスクは数百倍〜数千倍にまで高くなります。

高齢出産の妊婦ほど障害児リスクが高くなるのが分かると思います。ダウン症以外のリスクはせいぜい数倍程度に高くなるだけなのに対し、ダウン症のリスクだけが飛び抜けて高くなるのが分かると思います。

若い妊婦から生まれる障害児のうちダウン症の比率はそれほど高くありません。しかし、高齢出産の妊婦から生まれる障害児の大半はダウン症なのです。ダウン症は数ある障害の中のたったひとつでも発生頻度では高齢出産の妊婦から生まれる障害児の大半がダウン症なのです。

風邪は数ある病気の中のたったひとつでも子供が病気で学校を欠席する理由の大半が風邪なのと同じです。

そのため、ダウン症だけでも判れば大きなメリットがあるのです。特に高齢出産の妊婦ほどメリットが大きくなるのです。高齢出産の妊婦でもダウン症だけでも判れば障害児リスク(数十年もの長期間にわたって家族を苦しめ続ける障害児が生まれるリスク)は若い妊婦とそれほど変わらないくらい低くなるのです。

出生前診断では判らない障害は家族を苦しめても受け入れるしかないのです。家族で力を合わせて生きて行くしかないのです。そのため、他の障害は受け入れる覚悟があるからといって、ダウン症まで受け入れなければならない理由にはならないのです。

もし、一部の障害しか判らないのだから出生前診断を受けても意味がないと言う人がいればその人は一部の病気しか判らないのだからインフルエンザの予防接種を受けても意味がないと言うのと同じくらいおかしなことを言っていることになるのです。

また、他の障害は受け入れるのだからダウン症も受け入れろ(出生前診断を受けるな)と言う人がいればその人は他の病気は受け入れるのだからインフルエンザも受け入れろ(インフルエンザの予防接種を受けるな)と言うのと同じくらいおかしなことを言っていることになるのです。