産んでいいドットコム 〜 出生前診断

胎児に障害が見つかったとき

出生前診断の是非

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ダウン症の親による反対


本当の理由は口には出せない

以下のグレーの文章は他のページと重複している文章なので、すでに他のページで読んでいる人は読み飛ばしてください。

以下のダウン症とは完全型と転座型だけを指し、モザイク型は含みません。また、以下の記述は症状や性質がダウン症と似た他の障害にも該当します。しかし、発生頻度が高い主な障害の中ではダウン症だけが該当します。

→ 完全型・転座型ダウン症
→ モザイク型ダウン症

以下の記述は一般論なので、必ずしも全てのダウン症の親が出生前診断に反対しているわけではないことを予めご了承ください。

ダウン症の親は出生前診断に反対する本当の理由を公式の場で口に出すと人格を疑われるので、口に出すわけにはいかないのです。自分だけが苦しむのは不公平だ、他の人にも同じ苦しみを味わってほしい、仲間を増やしたいと口に出すわけにはいかないので、建前上の理由を作る必要が生じるのです。

そのため、公式の場ではダウン症にも生まれる権利があるという理由が出されます。しかし、それは本当の理由ではなく、建前上の理由です。

というのは、ダウン症の親の大半が以降の妊娠ではダウン症ならば中絶を覚悟で出生前診断を受けているからです。また、ダウン症の親仲間(すでにダウン症をひとり産んでいる人)が出生前診断を受けることは容認しているからです。

そのため、ダウン症にも生まれる権利があるという主張は理論的にも矛盾しています。ひとり目のダウン症だけに生まれる権利があり、ふたり目以降のダウン症は中絶してもいいという少々おかしな理論になります。本心ではなく、建前でものを言っているので、そういう理論上の矛盾が生じるのです。