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胎児に障害が見つかったとき

ダウン症の家族の苦しみ

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兄弟と親戚の苦しみ


結婚での不利益

以下のグレーの文章は他のページと重複している文章なので、すでに他のページで読んでいる人は読み飛ばしてください。

以下のダウン症とは完全型と転座型だけを指し、モザイク型は含みません。また、以下の記述は症状や性質がダウン症と似た他の障害にも該当します。しかし、発生頻度が高い主な障害の中ではダウン症だけが該当します。

→ 完全型・転座型ダウン症
→ モザイク型ダウン症

ダウン症が生まれると兄弟や親戚が結婚で不利益を受ける可能性が高くなります。もちろん、全く結婚できなくなるという意味ではありません。しかし、希望する相手と結婚できなくなる可能性が確実に高くなるのです。ダウン症の兄弟や親戚がいなければ受けなくて済んだ不利益です。

結婚するときに相手の生い立ちや家族構成、親戚構成などを調査する人がいまだにいます。息子や娘が結婚するときに親や祖父母が相手を調べるのです。特に社会的地位が高い人や上流階級の人、裕福な人ほどその傾向が強くなります。また、その相手と結婚するかどうかを迷う微妙な局面もあるでしょう。

そのとき、通常ならば結婚したかも知れない局面でもダウン症の兄弟や親戚がいることが微妙に影響し、結婚を断ることもあるのです。

息子や娘が結婚しようとしている相手にダウン症の兄弟や親戚がいると親や祖父母がその結婚に反対する可能性が高くなります。親や祖父母が反対するとその結婚がとりやめになる可能性が高くなるのです。親や祖父母の反対が微妙な影響を与えるのです。

もちろん、親が何と言おうと必ず結婚すると決めているカップルならば問題はないでしょう。しかし、結婚とはそれほど単純なものではないのです。たとえば、プロポーズされたものの結婚するかどうかを迷う微妙な局面ではダウン症の兄弟や親戚がいることが微妙に影響し、結婚を断ることもあるのです。

しかし、ダウン症の兄弟や親戚がいるからという理由で結婚を断わっても相手がそれを口に出すことはほとんどないでしょう。他の無難な建前上の理由を告げるはずです。

そのため、兄弟や親戚はダウン症の兄弟や親戚がいるから結婚を断わられたことに自分でも気付かないのです。また、ダウン症の兄弟や親戚がいるので、次の結婚でも不利益を受けることになるのです。

また、ダウン症が生まれると通常の兄弟や親戚だけではなく、身体障害や被差別属性がある兄弟や親戚も結婚で不利益を受けることになるので、注意する必要があります。というのは、ダウン症の兄弟や親戚がいることによる不利益は身体障害者や被差別者にも容赦なく襲いかかるからです。

→ 身体障害がある家族も苦しむ
→ 被差別属性がある家族も苦しむ