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胎児に障害が見つかったとき

障害別考察

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常染色体部分過剰

以下の記述は完全型か転座型、モザイク型かと何番染色体のどの部分がどの程度の過剰かに関わりなく、一括して扱うので、大雑把な記述になることを予めご了承ください。

常染色体部分過剰とは【図1】や【図2】のように常染色体のいずれかが部分的に過剰になる常染色体異常です。過剰になる染色体がリング状になっていることもあります。図はいずれも一例です。また、当サイトでは完全な常染色体過剰は常染色体トリソミーとして扱います。

→ 常染色体トリソミー

【図1】9部分過剰


【図2】20部分過剰


完全型と転座型、モザイク型があります。当サイトでは常染色体部分過剰は三者をまとめて扱います。以下の記述は完全型と転座型、モザイク型に適用します。

→ 完全型・モザイク型・異常率

常染色体部分過剰は21番染色体のモザイク型を除き、しばしば知的障害を含む重い障害を併発し、長期間にわたって家族を苦しめ続ける可能性があります。

そのため、当サイトでは常染色体部分過剰は21番染色体のモザイク型を除き、完全型も転座型、モザイク型も産まない方がいい、21番染色体のモザイク型は異常率が15%以下ならば産んでもいい、15〜30%ならば産むことを検討してもいい、30〜50%ならばなるべく産まない方がいい、50%以上ならば産まない方がいいと判断します。

完全型・転座型常染色体部分過剰かどうかは絨毛検査や羊水検査で判ります。しかし、極めて軽微な部分過剰は見落とされることがあり、異常がないのに完全型・転座型常染色体部分過剰と判定されることはありません。

→ 絨毛検査と羊水検査の精度は本当に100%か

モザイク型常染色体部分過剰かどうかと大体の異常率も絨毛検査や羊水検査で判ります。しかし、異常率が極めて低いと見落とされることがあり、極めて高いと完全型常染色体部分過剰と判定されることもあります。また、極めて軽微な部分過剰も見落とされることがあります。

→ モザイク型の検出精度と限界