以下の
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以下のダウン症とは完全型と転座型だけを指し、モザイク型は含みません。また、以下の記述は症状や性質がダウン症と似た他の障害にも該当します。しかし、発生頻度が高い主な障害の中ではダウン症だけが該当します。
→ 完全型・転座型ダウン症
→ モザイク型ダウン症
ダウン症が生まれると兄弟がいじめを受ける可能性が高くなります。もちろん、必ずいじめを受けるという意味ではありません。しかし、いじめを受ける可能性が確実に高くなるのです。ダウン症の兄弟がいなければ受けなくて済んだいじめです。
もちろん、ダウン症の兄弟がいなくてもいじめを受ける子供はいます。というのは、いじめの原因はダウン症の兄弟がいることだけではないからです。しかし、ダウン症の兄弟がいることがいじめの原因になることもあるのです。ダウン症の兄弟がいるから起こるいじめもあるのです。
先生や親には学校での子供のいじめは防止できません。少なくとも完全には防止できません。というのは、学校では先生の目が常時子供に行き届くわけではないからです。いじめは先生の目が届く授業中ではなく、先生の目が届かない休み時間や放課後、登下校時などに起こるのです。
また、兄弟に対するいじめは暴力ではなく、言葉や対応(仲間外れや無視など)によるいじめが多いので、暴力によるいじめとは異なり、それほど問題視してもらえないことやいじめとは認識してもらえないことも多いのです。それが兄弟にとってはどれほど辛いことかが分かると思います。
いじめる方が悪い、いじめを止めさせる方が先だという意見もあるでしょう。確かにそのとおりです。しかし、先生や親には完全には防止できないそういういじめがある限り、ダウン症の兄弟がいるといじめを受ける可能性が高くなることに変わりないのです。