産んでいいドットコム 〜 出生前診断

胎児に障害が見つかったとき

ダウン症は家族を苦しめる

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本当の苦しみは将来やって来る


小さなうちは可愛くて当然

以下のグレーの文章は他のページと重複している文章なので、すでに他のページで読んでいる人は読み飛ばしてください。

以下のダウン症とは完全型と転座型だけを指し、モザイク型は含みません。また、以下の記述は症状や性質がダウン症と似た他の障害にも該当します。しかし、発生頻度が高い主な障害の中ではダウン症だけが該当します。

→ 完全型・転座型ダウン症
→ モザイク型ダウン症

ダウン症は小さなうちは可愛くて天使です。しかし、それは当然です。というのは、ダウン症かどうかに関わりなく、小さなうちは可愛くて天使だからです。小さなうちは何もできなくても親に負担をかけても可愛いのです。

ダウン症は小さなうちは親の負担は小さく、通常の親とそれほど変わらないでしょう。というのは、小さなうちは物覚えや動作が少々遅い程度で通常の子供とそれほど変わらないからです。また、小さなうちは通常の子供もダウン症と同じくらい親に負担をかけるからです。

ダウン症は小さなうちは大人しいので、ダダをこねることや親に反発することはほとんどありません。そのため、小さなうちは通常の子供よりも可愛く見えることやダウン症が生まれてよかったと思うこともあるでしょう。しかし、成長するごとに家族の負担が増えていくのです。

3年間ダウン症を育てているけど負担に感じたことはない、現在5歳だけどダウン症の世話は充実しているというダウン症の親の言葉をときどき聞きます。しかし、それは当然です。

というのは、ダウン症は小さなうちは親の負担は小さく、通常の親とそれほど変わらないからです。将来やって来る苦しみがどれほど大きいかがまだ分かっていないので、そう言っていられるだけなのです。そのため、その言葉の信憑性は低く、鵜呑みにするのは危険なので、注意する必要があります。

そのため、小さな可愛いダウン症を見て産んでも大丈夫だと誤解し、うっかりダウン症を産むと親の自分だけではなく、兄弟や親戚まで苦しむことになるので、注意する必要があります。ダウン症と通常の子供に決定的な差が生じるのはある程度成長してからなのです。

成長したライオンやワニの姿を知らない人が小さな可愛いライオンやワニの子供を見て飼っても大丈夫だと誤解し、うっかりライオンやワニの子供を飼うと将来大変なことになるのと同じです。

ダウン症は隣人や施設の職員には実害を与えないかも知れません。しかし、家族には実害を与えるのです。もし、ダウン症は他の障害よりも扱いやすいと言う施設の職員がいればその人は小さなダウン症しか知らないかダウン症の家族が受けている本当の苦しみを知らない気楽な立場の第三者なので、そう言っていられるだけなのです。

→ 本当に自閉症よりも扱いやすいのか

ダウン症は中学生になっても学校の送り迎えが必要になることや公共の場所でウーウーとうめきながら走り回ることがあり、症状が重いと成人後も食事のたびに手伝ってあげなければならないことや部屋で大便を漏らして衣類や床を汚すこともあり、退行や若年性アルツハイマーを発症して凶暴になって暴れることもあるのです。

→ 早ければ青年期にも始まる退行
→ 家族に暴力を振るうこともある
→ ダウン症を産む行為は加害行為に該当する

家族の苦しみは長期的に考える必要があるのです。というのは、本当の苦しみは将来やって来るからです。綺麗事で片付けられる問題ではないのです。また、ダウン症の家族が苦しむのは社会のあり方が原因ではありません。社会を改善してもダウン症が生まれると家族が苦しむことになるのです。

→ 社会を改善しても家族は苦しむ