← 左側に一覧メニューがなければ
こちら
をクリック
産んでいいドットコム 〜 出生前診断

胎児に障害が見つかったとき

ダウン症の家族の苦しみ

 > 

家庭の崩壊


父親が母親を捨てて逃げる

以下のグレーの文章は他のページと重複している文章なので、すでに他のページで読んでいる人は読み飛ばしてください。

以下のダウン症とは完全型と転座型だけを指し、モザイク型は含みません。また、以下の記述は症状や性質がダウン症と似た他の障害にも該当します。しかし、発生頻度が高い主な障害の中ではダウン症だけが該当します。

→ 完全型・転座型ダウン症
→ モザイク型ダウン症

以下の記述はダウン症を産みたくて産んだわけではない夫婦だけではなく、ダウン症が生まれる前の時点ではダウン症でも受け入れようという合意があった夫婦(あえて出生前診断を受けることを拒絶した結果としてダウン症が生まれた夫婦など)にも該当するので、注意する必要があります。

というのは、ダウン症が生まれる前の時点ではダウン症でも受け入れようと父親が言っていたからといって、実際にダウン症が生まれた後もいつまでも父親が同じ気持ちでいられるとは限らないからです。人の気持ちは変わるものなのです。もし、人の気持ちがいつまでも変わらないものならばダウン症の子供がいるかどうかに関わりなく、離婚する夫婦などはひと組もいないでしょう。

ダウン症が生まれると父親が母親を捨てて逃げる可能性が高くなります。もちろん、必ず父親が母親を捨てるという意味ではありません。しかし、父親が母親を捨てる可能性が確実に高くなるのです。ダウン症の子供がいなければ起こらなくて済んだ悲劇です。

もちろん、ダウン症が生まれたからといって、すぐに父親が離婚を決意するわけではありません。小さなうちは逆に夫婦の絆が深くなることもあるでしょう。というのは、夫婦を襲った突然の出来事に狼狽しながらも、力を合わせて乗り越えようという意識が働くからです。

問題はその絆がいつまでも続くとは限らない点なのです。親友や恋人の絆がいつまでも続くとは限らないように夫婦の絆もいつまでも続くとは限らないのです。もし、夫婦の絆がいつまでも続くものならばダウン症の子供がいるかどうかに関わりなく、離婚する夫婦などはひと組もいないでしょう。

→ 本当に夫婦の絆が深くなるのか

ダウン症の世話から逃げられない母親とは異なり、父親は離婚すれば慰謝料などが生じても自分はダウン症とは関わらなくて済むことにいつかは必ず気付きます。

もちろん、気付いたからといって、すぐに父親が離婚を決意するわけではありません。しかし、後に夫婦喧嘩や意見の不一致などで夫婦関係がギクシャクしたときに離婚の考えが頭をよぎることもあるでしょう。また、離婚を決意するかどうかの境界線を彷徨う微妙な局面もあるでしょう。

そのとき、通常ならば離婚を決意するほどではない局面でもダウン症の子供がいることが最終的な後押しになり、父親が離婚を決意することもあるのです。

しかし、ダウン症の子供がいるからという理由で離婚を決意しても父親がそれを口に出すことはほとんどないでしょう。他の無難な建前上の理由を告げるはずです。

そのため、母親はダウン症の子供がいるから離婚されたことに自分でも気付かないのです。また、ダウン症の子供がいるので、再婚してくれる人はなかなか見つからないのです。

ダウン症が生まれてからでは手遅れなのです。そうなる前に対処する必要があるのです。