以下の
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ダウン症とは【図1】のように21番染色体が3個ある常染色体異常です。21トリソミーとも呼ばれます。トリソミーとは3個という意味です。また、当サイトでは部分的な21トリソミーは常染色体部分過剰として扱います。
→ 常染色体部分過剰
【図1】ダウン症(21トリソミー)
完全型と転座型、モザイク型があります。当サイトではダウン症は完全型と転座型をまとめて扱い、モザイク型は分けて扱います。以下の記述は完全型と転座型だけに適用します。
→ モザイク型ダウン症
→ 完全型・モザイク型・異常率
完全型・転座型ダウン症は発生頻度が高い主な障害の中では最も家族を苦しめる障害です。完全型・転座型ダウン症よりも重い障害はあります。しかし、完全型・転座型ダウン症ほど家族を苦しめる障害はないのです。
障害の重さと家族の苦しみは必ずしも比例しないのです。というのは、一生病院のベッドから出られない障害よりも完全型・転座型ダウン症の方が家族を苦しめるからです。完全型・転座型ダウン症は小さなうちは可愛くて天使だと言っていられるかも知れません。しかし、成長するごとに家族の負担が増えていくのです。
完全型・転座型ダウン症は自立できないので、数十年もの長期間にわたって家族を苦しめ続けます。
中学生になっても学校の送り迎えが必要になることやひとりで外出できないこと、ひとりで留守番できないことがあり、公共の場所でウーウーとうめきながら走り回ることやニタニタと笑いながら性器や肛門をいじくること、口を開けてベロンと舌を出しながらバタバタと手足や頭を振り動かすこともあります。
症状が重いと成人後も食事のたびに手伝ってあげなければならないことや入浴のたびに身体を洗ってあげなければならないこと、トイレのたびにお尻を拭いてあげなければならないことがあり、部屋で大便を漏らして衣類や床を汚すことや入浴中に大便を漏らして浴槽の湯を汚すこと、就寝中に大便を漏らして寝巻や寝具を汚すこともあります。
退行や若年性アルツハイマーを発症して凶暴になって暴れることや机や椅子を叩き壊すこと、家族に暴力を振るうこともあります。
→ 早ければ青年期にも始まる退行
→ 家族に暴力を振るうこともある
外出中に地面にしゃがみ込んで動こうとしなくなることや成人後も手をつないで歩かなければならないこと、同じことを何度教えても全然覚えてくれない(理解してくれない)こと、家族(特に異性)の身体をベタベタと触ろうとすることもあります。
親がダウン症にかかりっきりになる必要が生じるので、親の手が他の兄弟にまで回らなくなります。そのため、兄弟は通常ならば受けられたはずの親からのサポートを受けられなくなり、辛い思いをすることになります。
→ 親の手が回らなくなる
母親を精神的に追い詰めておかしくさせ、ときには家庭を崩壊させることや家族を離婚や自殺、心中などに追い込むこともあり、遠い親戚が就職や結婚で不利益を受けることもあるのです。
完全型・転座型ダウン症が生まれると親の自分だけではなく、兄弟や親戚まで苦しむことになるので、注意する必要があります。
→ 父親が母親を捨てて逃げる
→ 自殺・心中など
→ 大切な友人を失う
→ 就職での不利益
→ 結婚での不利益
また、完全型・転座型ダウン症が生まれると通常の家族だけではなく、身体障害や被差別属性がある家族も苦しむことになるので、注意する必要があります。というのは、完全型・転座型ダウン症が生まれたことによる苦しみは身体障害者や被差別者にも容赦なく襲いかかるからです。
→ 身体障害がある家族も苦しむ
→ 被差別属性がある家族も苦しむ
そのため、当サイトでは完全型・転座型ダウン症は
産まない方がいい、たとえ不妊治療による念願の妊娠でも
産まない方がいいと判断します。というのは、不妊治療による念願の妊娠でも完全型・転座型ダウン症が生まれると家族が苦しむことに変わりないからです。
母親がダウン症の子供を殺す事件がときどき起こります。しかし、その大半が不起訴や起訴猶予、執行猶予などの軽い刑で済んでいるのはそういう事情が配慮されるからでしょう。
→ ダウン症が生まれて無理心中した家族の一例
完全型・転座型ダウン症かどうかは絨毛検査や羊水検査で100%の精度で判ります。ヒューマンエラーがない限り、見落とされることはなく、異常がないのに完全型・転座型ダウン症と判定されることもありません。
→ 絨毛検査と羊水検査の精度は本当に100%か